食品工場での品質管理は主に衛生管理になっている会社がほとんどです。ですが、品質管理担当者だから気づける安全管理もあります。従業員あってこその品質管理ですので、是非従業員を守る視点を持っていきましょう!
体調の変化に気づこう
咳が酷く出るようになった、体がかゆくなるようになった、手袋をすると手が真っ赤に腫れあがる、などなど、工場勤務を始めてから体調の変化が起こる方がいます。また、これらの変化は勤務開始直後だけでなく、長年経ってからおこることもあります。
しかし、一般的な品質管理担当者は同情しつつも「工夫はしてもいいけど工場内のルールを守って」ということしか言えないようです。果たしてこれでいいでしょうか?
工場内でアレルギーに一番詳しいのは品質管理担当者
上記のような変化は、大抵アレルギー関係なようです。アレルギー発生のメカニズムは知らなくても、アレルギー反応が何に対して起こるのか、一番知識があるのは多くの場合品質管理担当者ではないでしょうか?
アレルギーに悩まされながらの作業は、ミスが多くなり品質低下の原因にもなります。またなにより、ある一定のラインを超えると「体調不良により退職」という事態が発生します。
確かに品質管理担当者は医者ではありません。ですが、アレルギーかも知れない、という注意喚起は可能ではないでしょうか?
また、その場合、アレルゲンから遠ざけてあげられるような作業を提案できるのも品質管理担当者です。
働きやすい環境づくりを!
従業員が長年勤められる働きやすい環境づくりは、長期的には品質の向上につながります(デメリットもあるにはありますが、総合的に対処可能です)。
各従業員の個人の事情(体調)にも目を向けて、変化があれば働きやすくなるような提案を考えて行きませんか?働きやすい環境作りを通じて、品質も従業員も守れる品質管理を目指していきましょう!
以上、小橋博士でした!