検索順位1位になりました!

みなさん、こんにちは。小橋博士です!

いろいろ記事を書きためてきましたが、ついにグーグル・Yahooともに、「品質管理 グレーゾーン」のキーワードで検索順位1位になりました!これもひとえに普段ご覧になってくださっている皆様のお陰です。ありがとうございました。

品質管理にグレーゾーンという考え方を導入して3年ほどたちますが、まだまだ認知度は低いのが現状です。

しかし、グレーゾーンを設定することで、全てが好転する様を多く目にしてきました。是非皆様もグレーゾーン管理を導入して、会社・従業員・お客様の三方よしの充実感を味わってみてください。

今後ともよろしくお願いいたします。

商品価値の基準とは?

みなさん、こんにちは!小橋博士です!

本日は、商品価値は地域によって異なる、という主旨の記事です。特に首都圏に本社や営業部のある会社は注意していただきたい重要事項です。東京ではダメでも地方では大歓迎の大ヒット商品!その理由とは?

この記事を書くきっかけは少し前にリリースされた「やっぱり茨城が最下位!魅力度ランキングに物申す」を読んだことです。多くの会社に見られる東京基準の価値観に支配されていては、地方に眠る消費者ニーズをとらえきれません。家族構成や人口集積度、それに伴う店舗の構成や密度が地方ごとに大きく異なります。一見効率的なのは東京市場に集中することですが、ライバルも多く、結果的に非効率であることも多いですので、是非これを機会に販売戦略を見つめ直してください。

家族構成が異なる

結論から言うと、地方では東京ではほとんど売れない大容量パックが未だに売れます。これは、統計では捉えきれていない親族の集会の規模や回数等の影響があると考えられます。

子供が好むチェーン店の密度が異なる

子供が好むチェーン店は、およそ地方と呼ばれるところにはほぼありません。ただし、子供が好むというのは日本人としての嗜好が強く反映されているため、ニーズが無いわけではありません。ニーズの密度が薄いだけです。

地方でも生協はある

メーカーにとって重要なのは物流があるかどうかです。この点、生協様は非常にありがたく、地域ごとにネットワークを持っていらっしゃいます。

スーパーなどの小売店に大型パックを在庫して頂くのは正直厳しいですが、生協様であればスポットで導入することはあまり難しくありません。子供が好むような商品構成+選べる大容量+生協様による配送を組み合わせることで、まだまだ地方への販売で利益を上げる余地が十分に残っています。特に、スポット対応であれば物流拠点への配送料も工夫の余地があります。

私はこの発想で、ドーナツの大容量パックの地方販売を大成功させました。多くの消費者から感謝の声も頂きました。視線を変えることで、まだまだ喜んでくださる消費者の方々を増やすことができます。また、それと併せて会社の利益も上げることが出来ます。

ドーナツの大容量パックは東京ではリクエストされて販売させて頂きましたが、ぱっとしませんでした。東京と地方では商品価値の基準が異なる証拠です。東京における商品価値基準にばかり目を向けると、地方ニーズを取りこぼすのではないでしょうか?是非柔軟な発想で販路開拓に取り組んでください。

以上、小橋博士でした!

商品の差別化~新しい視点~

みなさん、こんにちは!小橋博士です!

商品の差別化の際、素材の栄養成分に目を向ける動きが出てきていますね。リコピンが通常の?倍含まれているトマトを使った~~~、のようなものが代表例です。ただ、その差別化では原材料自体の仕入れ値が高騰しますよね。果たしてそれで本当にいいのでしょうか?

個体差・地域差を差別化に取り入れるべし!

まるまる太ったイワシとやせ細ったイワシ、果たしてDHAは同じ量でしょうか?鮮魚部の方は経験的に、脂の乗りが違う、と分かっています。脂の乗りが違うということは、比例してDHAの量も違うということにお気づきでしょうか?

このように、生鮮原材料は個体の特徴に応じて栄養成分が異なることは既に知られていることです。ですが、この個体差を利用した健康成分の差を訴えることは今までまったくといっていいほどされてきませんでした。

食品成分表は、あくまで日本の流通に乗っている同種の原材料の平均値を算出しているにすぎません。このことは、管理栄養士も含めてあまり意識されていません。栄養士を頼っても金太郎飴みたいな回答・提案しかでないのは、学識が浅いからです。学識が浅いとこのような違いに気づけない、そもそも差異があるということを教えられていないからです。

これは非常にもったいないことです。是非、これまでとは異なる差別化の提案ができるよう、研鑽に励んでください。

FQMサポートでは、このような差別化のための相談にも応じています。成分の測定を大量に繰り返してきたからこそ、どのような視点で測定を行えばいいのかがご提案できるのです。

科学的根拠さえつかんでしまえば、あとは通常と同程度の仕入れコストで差別化が謳えるようになります。特に健康成分の特色が謳えると、売上が非常に伸びることは多くの事例から明らかとなっています。是非、ご検討・ご相談ください。

グレーゾーン管理とOODAの共通点

みなさん、こんにちは!小橋博士です!

今日は機能しないPDCAはもう古い!と謳っているOODAループ方式の管理と私たちFQMサポートが提唱しているグレーゾーン管理の共通点と、本質的な違いをお伝えしたいと思います。まだまだ世の中はPDCAが主流で、OODAの解釈には私の個人的な見解が多分に含まれていることをご了承の上、お読みいただければ幸いです。

OODAループとは?

PDCA方式の管理・改善は、多くの場合CAが破たんしていてサイクルが形成されません。そこでより進んだ状況対応理論としてOODAループが提唱・採用されはじめています。

OODAループとは、監視(Observe)- 情勢判断(Orient)- 意思決定(Decide)- 行動(Act)のサイクルをぐるぐるループさせて状況に対応していくことをさします。

PDCAサイクルもOODAループも結局は変化(問題)に対応するための行動を端的に表しただけなので、違いがほとんどないように感じるかもしれませんね。でも、注目している段階が異なっていることにお気づき頂けるでしょうか?

先ほど述べたとおり、PDCAサイクルは多くの場合CAの段階が破たんします。OODAループは、CAがどのように行われる(べき)か、分析したものになっています。つまり、破たんしやすいところに着目してしっかり行動しよう、もしくは行動できるようにしようということです。

OODAループとグレーゾーン管理の共通点と違い

グレーゾーン管理はPDCAサイクルを機能させるために開発されました。ポイントは

1)報告に対するペナルティをなくし、迅速に異常発生予兆の報告が行われる
2)出荷に影響がない段階での報告のため、改善実現までの時間的余地が取られている

の2点です。これによって、Cで詰まることがなく、Aを検討する余地も十分にとることが出来ます。OODAループはPDCAのCを早めることでAを迅速に実現することの重要性を唱えているので、グレーゾーン管理の2と1の半分程度までしか含みません。

今後OODAループが導入されていったとしても、日本の企業風土ではDAでつまることは目に見えています。その理由はPDCAが破たんしている理由と同じです。怒られる、非難される段階でしか、Dが行われないからです。

今後はますます、グレーゾーン管理が目指す「心理的な報告のしやすさ」に注目が集まることでしょう。まだまだ世の中に広まり始めた段階のOODAループの先を行く課題解決法、「グレーゾーン管理」を御社でも導入してみませんか?

詳しく話を聞きたい、質問をしたいという方はメールいただくか、ミラサポの中小企業支援の一環である専門家派遣をご利用ください。小橋信行で検索して指名頂ければ、御社に金銭的な負担をかけることなく2時間程度のレクチャーを実施可能です。

以上、小橋博士でした!

従業員を守る品質管理

食品工場での品質管理は主に衛生管理になっている会社がほとんどです。ですが、品質管理担当者だから気づける安全管理もあります。従業員あってこその品質管理ですので、是非従業員を守る視点を持っていきましょう!

体調の変化に気づこう

咳が酷く出るようになった、体がかゆくなるようになった、手袋をすると手が真っ赤に腫れあがる、などなど、工場勤務を始めてから体調の変化が起こる方がいます。また、これらの変化は勤務開始直後だけでなく、長年経ってからおこることもあります。

しかし、一般的な品質管理担当者は同情しつつも「工夫はしてもいいけど工場内のルールを守って」ということしか言えないようです。果たしてこれでいいでしょうか?

工場内でアレルギーに一番詳しいのは品質管理担当者

上記のような変化は、大抵アレルギー関係なようです。アレルギー発生のメカニズムは知らなくても、アレルギー反応が何に対して起こるのか、一番知識があるのは多くの場合品質管理担当者ではないでしょうか?

アレルギーに悩まされながらの作業は、ミスが多くなり品質低下の原因にもなります。またなにより、ある一定のラインを超えると「体調不良により退職」という事態が発生します。

確かに品質管理担当者は医者ではありません。ですが、アレルギーかも知れない、という注意喚起は可能ではないでしょうか?

また、その場合、アレルゲンから遠ざけてあげられるような作業を提案できるのも品質管理担当者です。

働きやすい環境づくりを!

従業員が長年勤められる働きやすい環境づくりは、長期的には品質の向上につながります(デメリットもあるにはありますが、総合的に対処可能です)。

各従業員の個人の事情(体調)にも目を向けて、変化があれば働きやすくなるような提案を考えて行きませんか?働きやすい環境作りを通じて、品質も従業員も守れる品質管理を目指していきましょう!

以上、小橋博士でした!