離職率を抑える品質管理

みなさん、こんにちは!小橋博士です。※この記事は2016年8月8日に執筆されたものです。

暑い日が続いていますね。こんな時でも、食品工場は空調が効いて・・・いるところばかりではないですよね。冷蔵庫は夏に入ると涼しい気もしますが、実際は冬場より疲労が蓄積しやすいです。ラインによってはスポットクーラーもほとんど効かないようなところも多いのではないでしょうか?

そんなとき、気になるのは職場を去る仲間・・・。
もちろん暑さだけが原因ではないですよね。
入れ替えがあれば、新人教育のジョブも増え、品質管理担当のみなさんはいつも平穏だったらいいのに、と思っていないでしょうか?

人事の方は特にそう思っているようです。というのも、製造業は全般的に離職率が高く、また補充が効きにくい状況が続いているからです。

今日は、そういう状況に品質管理として協力できないか?というお話です。
離職理由の上位に上がる「人間関係」。実は品質管理は、これを多少なりとも改善できるポジションなんです。
というのも、人間関係のうち、結構な割合が「仕事が覚えられず、怒鳴られたりいびられたりする」のが原因なんです。裏返しで考えれば、仕事が分かりやすく迅速に行動できれば問題が軽減できるということです。
教育はライン担当の仕事です、というのも分かります。とはいえ、規格を決定するのは品質管理の仕事。
仕事の手順だって規格ですよね。

新人が手間取っているような作業を探して、現場の責任者と一緒により分かりやすいマニュアルを作成してください。このマニュアルは、現場用ですので、壁面に貼りつけておける程度の簡単なものが望ましいです。
覚えなくても指さし確認しながら作業が進められるようになれば、全体の作業性も向上します。
新人を怒る時間は、ベテランの時間の浪費でもあるんです。だから全体が改善します。

気持ちよく作業できる環境を整備して、品質管理の実績をアピールする機会を増やしていきましょう!

以上、小橋博士でした。

投稿者: 小橋博士

FQMサポート代表 品質向上コンサルタント/農学博士 品質向上とコスト削減を同時に実現する新手法「グレーゾーン管理」の開発者 食品会社の経営経験有

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