品質向上実験のポイント

みなさん、こんにちは!小橋博士です。※この記事は2016年10月31日に執筆されたものです。

品質管理であれば、これまで何度か(も?)品質向上のための実験を試みていると思います。この記事ではなんとなくうまくいかなかった方のために、私が気を付けているポイントをまとめたいと思います!

・品質向上のメリットを明確にして、関係者に伝える
ここでいうメリットは関係者個人それぞれについてのメリットです。非常に非協力的に思える人は、あなたが唱えるメリットに共感していない可能性が高いです。関係者それぞれにとって、何がメリットになるかよく対話をして推察しましょう。会社のメリットが個人のメリットとはなりません。改善後に、その改善策を維持するためにも全員が改善に共感してメリットを感じることが非常に重要です。

・変更するのは1点のみ
しばしば目にするのは、改善を焦るばかりに変更点をこれでもか!と複数盛り込んでしまう試験です。これでは何が関係あって何が関係なかったのかわからないばかりか、変更後の負担も大きくなりがちです。よほどの自信と変更点ごとの独立した観察計画がない限り、変更するのは1点のみにとどめる方が変な癖がつかず以降の実験もやりやすくなります。

・事前調査を徹底する
科学的な推論はもちろんですが、できれば簡単な実証実験を行い成功のめどをつけましょう。特にあなたが新任の場合や既に何度か失敗している場合には、現場の協力を得るために必須です。

科学的な推論は慣れないとなかなか難しいと思います。ですが、ここを外してあてずっぽうで実験を強行すると、今後の実験が行えなくなる確率が非常に高くなります。FQMサポートでは無料のメール相談も受け付けておりますので、自信がもてない、着眼点がわからないなどの悩みがありましたらお気軽にご相談ください。

以上、小橋博士でした!

投稿者: 小橋博士

FQMサポート代表 品質向上コンサルタント/農学博士 品質向上とコスト削減を同時に実現する新手法「グレーゾーン管理」の開発者 食品会社の経営経験有

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