みなさん、こんにちは!小橋博士です!
今日は機能しないPDCAはもう古い!と謳っているOODAループ方式の管理と私たちFQMサポートが提唱しているグレーゾーン管理の共通点と、本質的な違いをお伝えしたいと思います。まだまだ世の中はPDCAが主流で、OODAの解釈には私の個人的な見解が多分に含まれていることをご了承の上、お読みいただければ幸いです。
OODAループとは?
PDCA方式の管理・改善は、多くの場合CAが破たんしていてサイクルが形成されません。そこでより進んだ状況対応理論としてOODAループが提唱・採用されはじめています。
OODAループとは、監視(Observe)- 情勢判断(Orient)- 意思決定(Decide)- 行動(Act)のサイクルをぐるぐるループさせて状況に対応していくことをさします。
PDCAサイクルもOODAループも結局は変化(問題)に対応するための行動を端的に表しただけなので、違いがほとんどないように感じるかもしれませんね。でも、注目している段階が異なっていることにお気づき頂けるでしょうか?
先ほど述べたとおり、PDCAサイクルは多くの場合CAの段階が破たんします。OODAループは、CAがどのように行われる(べき)か、分析したものになっています。つまり、破たんしやすいところに着目してしっかり行動しよう、もしくは行動できるようにしようということです。
OODAループとグレーゾーン管理の共通点と違い
グレーゾーン管理はPDCAサイクルを機能させるために開発されました。ポイントは
1)報告に対するペナルティをなくし、迅速に異常発生予兆の報告が行われる
2)出荷に影響がない段階での報告のため、改善実現までの時間的余地が取られている
の2点です。これによって、Cで詰まることがなく、Aを検討する余地も十分にとることが出来ます。OODAループはPDCAのCを早めることでAを迅速に実現することの重要性を唱えているので、グレーゾーン管理の2と1の半分程度までしか含みません。
今後OODAループが導入されていったとしても、日本の企業風土ではDAでつまることは目に見えています。その理由はPDCAが破たんしている理由と同じです。怒られる、非難される段階でしか、Dが行われないからです。
今後はますます、グレーゾーン管理が目指す「心理的な報告のしやすさ」に注目が集まることでしょう。まだまだ世の中に広まり始めた段階のOODAループの先を行く課題解決法、「グレーゾーン管理」を御社でも導入してみませんか?
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以上、小橋博士でした!