品質管理体制の構築ー3つの柱ー

こんにちは!小橋博士です。

今日は取引拡大に向けてかかせない、品質管理体制の構築はどうしたらいいのか?というお話です。取引を増やしたのに利益が上がらない!抜き打ち検査で相当なロスが出ている!など、もっとうまくやれる方法があるはずじゃないの?とお考えの社長様に是非読んでいただきたいです。

食品工場で管理されるべき品質

食品工場に求められる品質は以下のようなものがあります。
・衛生(1)
・重量・長さ・入り数など、契約や法律の上で守るべき品質(2)
・生産性(2)
・消費者が実感する品質(味や見た目)(3)

商品を個別に包装して第三者に販売委託をするには、こちらに挙げた順番がそのまま実現すべき優先順位となります。そして、後ろに付けた数字ごとに必要な人材が異なります。品質管理体制構築の3本柱ですね!

衛生管理はどうしたらいいのか?

衛生管理については直感・勘・商売上の経験ではどうにもなりません。
衛生管理のできる人材を確保して指導を仰ぐ以外方法はないです。適合するのは、衛生管理経験者・(管理)栄養士です。少しイレギュラーですが、衛生管理経験者ではなくても、食品衛生管理者の資格要件を満たしている方(医師・歯科医師・薬剤師・獣医師、大学で医学、歯学、薬学、獣医学、畜産学、水産学、農芸化学のいずれかの学部を卒業した方、食品衛生管理者養成施設で教育を受けた方)であれば、十分に業務をこなす能力があります。

ただし、マニュアル等が整備された状態での管理業務と、何もないところから作り上げる能力は同じようで異なります。工場でのルールをきちんとくみ上げられるか、確認することが大切です。

工程管理はどうしたらいいのか?

上の品質一覧で(2)を付けた品質は、工程管理によって実現されます。こちらは工場長経験者やトヨタ式の生産管理経験者であれば大いに活躍してくれるはずです。さらに、改善の意識をもっている方であれば、肩書によらず活躍できると思います。

ただし、ある程度のところを超えるとそもそも問題解決が出来ない事態が発生します。その理由は科学的な知識がないと、食品の製造工程で発生する問題解決ができないからです。その場合は各種専門家派遣事業を利用して頂ければ、解決への道が開けるはずです。

商品開発はどうしたらいいのか?

(3)は商品開発の段階で実現すべき品質です。食品の商品開発は味覚や視覚等で伝わる品質と安全性すなわち衛生面での品質が求められます。衛生面は衛生管理担当者が行えますので、主に味覚・視覚、お得感などを考えられる方であれば商品開発はやっていけます。社長が衛生管理担当者の業務の一端として意識して手配すれば、極端な話誰でもOKです。

求められる性格は?

ここまでは主に能力面のお話でした。しかし、性格も非常に大切です。個人的には以下のような性格(視点)を持っている方を探して頂くことをお勧めいたします。

衛生管理者・・・安全性とコストのバランスを意識できる方が最も向いています。そして残念ながら、このような人材は少ないようです。立ち上げ時期はいろいろ入用なので、法令にのっとりつつ、創意工夫で改善できる方がうれしいですよね。

工程管理者・商品開発・・・工場の生産と試験のバランス感覚のある方が望ましいです。初めは試験したいことが山積みになりますが、それぞれにきちんと優先順位をつけられるかどうかがポイントです。

あとは全体に共通することですが、コミュニケーションが取れて作業者全員に敬意をもって接することが出来る方が望ましいです。

以上、自前で整えるとかなりハードルが高いですよね。特に人を雇うのはなかなか決断がいることだと思います。そんな場合は是非、ご相談ください。FQMサポートが必要な時に必要な分だけお手伝いをさせて頂きます。

小橋博士はなんと!
・衛生管理経験者・食品衛生管理者の要件を満たす農芸化学卒業
・工程管理経験者・改善実績も多数
・商品開発経験者・お取引先からおほめ頂いた商品を2つも開発しています
なにより、経営経験がありますので、コストも常に意識しています。
お困りの際は是非お声かけ頂ければと思います。

以上、小橋博士でした!

投稿者: 小橋博士

FQMサポート代表 品質向上コンサルタント/農学博士 品質向上とコスト削減を同時に実現する新手法「グレーゾーン管理」の開発者 食品会社の経営経験有

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