こんにちは!小橋博士です。
品質管理でもっとも大切なことは工場全体で品質を作り上げる、という考え方です。
概念的で多くの方もおっしゃることですので、逆にピンとこないかもしれませんね。
食品工場の場合は、これまでも述べてきた通り品質管理が困難です。
そもそも管理基準の作成自体が困難であることがほとんどです。
このような状態で品質を作りこむためには実際に作業をしている人の「これはいつも通りね」という感覚です。この感覚をまとめ上げることこそ、品質管理の第一歩になります。
作業に携わる方とのコミュニケーションにはコツはあります。
ただ、そうはいっても限界があるのは確かです。食品工場で働く人の気質はばらつきが激しく、しっかり人間関係を構築するにはやはりそれなりの時間がかかってしまいます。
これまで私が見てきた現場では、相手の立場が変わると態度も変わることが多かったです。人間なので当たり前と言えば当たり前のことですよね。
そういう立場の違う人を援軍にしてしまうと品質管理のレベルアップが早くなります。
社内を見回してみましょう・・・人事の担当と品質について話をしたことはあるでしょうか?
人間、褒められてこそ、張り切って頑張るものです。
何気ない一言も今後の改善活動になるようなことは積極的に評価することが大事です。
そして、その評価を形にするのは人事の担当者であることが多いはずですよね。
しっかり人事担当とコミュニケーションをとって、品質改善に参加してくれている方を積極的に評価できる雰囲気を作っていく、そういう方向も必要です。