みなさん、こんにちは!小橋博士です。
私が良く尋ねられるのは「品質向上にはまず何からしたらいいですか?」ということです。
その際にお答えするのは「3Sの徹底」です。いろいろな考え方・見方があるのですが、3Sを通じて2つのことを実現して欲しいのです。その2つとは・・・
・見える化
・コミュニケーションの向上
です。この2つは3Sだけでなく、会社のあらゆる改善活動で必要なことですよね。ですので、特定の少数の人によって働きやすさ100点の環境を実現するよりも、より多くの人が見える化とコミュニケーションを意識して作り上げた90点の環境の方が価値がある、とすら思います。
品質管理が目指すのは持続的な品質向上であって整理整頓されて清潔な職場はその一部です。品質向上のためにも「見える化」と「コミュニケーションの向上」の2つはかかせません。イノベーションの種は関わる人が多いほうが生まれやすいからです。この2つを向上させるきっかけにふさわしいのが3S活動なのです。というのも整理整頓清掃に関しては学歴などはあまり関係なく、その気になれば大部分の人がなんらかのアイデアを出せるからです。私も工場勤務の時は「あんた頭はいいのに、こういうのは苦手なのねぇ~」などとよくからかわれながら皆さんのアイデアを頂いたものでした。
全員に参加して頂くのは非常に難しい面もあります。ただ、やはり会社の空気というのはあるもので、少しずつ参加者が増えていくと広がっていきます。また、社長へのプレゼンテーションも3S(5S)は大事です!では通らないことがほとんどだと思いますので、全員参加の品質改善活動の練習というか空気づくりのためにやります!という点で押してみてはいかがでしょうか?
3S活動の具体的な進め方は会社の規模や雰囲気によりますので、詳細ご希望の方は是非メールでお問い合わせいただければと思います。